現在自分が持っている暗号資産は、平均いくらで手に入れたのか?どれくらいの利益が出ているか?
積立購入・ステーキングやレンディング・ブロックチェーンゲームなど、小額で小刻みに貯めているとわからなくなりますよね。このような場合は、自分で簡易的に計算する方法があるのでご紹介します。
(*’ω’*)σ 確定申告の損益計算にもつながる作業です。サクッとマスターしていきましょう。
▼ よく使われる計算方法
- 取引所の取引レポートをダウンロードしてExcelで表計算
↳ 今回メインで紹介する方法 - 損益計算ツールを利用して計算
↳ どうしてもExcelが苦手な場合はツールの助けを借りる方法
今回は、自分で計算する際のExcel操作手順をスクショ満載で解説します。
(*’ω’*)σ 意外と損している場合もあります。損益を把握すれば、運用スタイルの見直しも可能。
\ エクセルが苦手でも大丈夫! /
損益計算ツールCRYPTACT
初めからツールを利用して計算したい方は、CRYPTACT(クリプタクト)が便利です。
- 世界89の取引所と14,000以上の暗号通貨銘柄に対応した損益計算ツール
- 取引所からダウンロードした取引データをアップロードするだけの簡単仕様
- アカウント作成(無料)をすると、デモ画面を操作してお試し利用可能
公式サイトはこちらから >> 【CRYPTACT(クリプタクト)】
(*’ω’*)σ クリプタクトの詳細については、この記事の最後でも解説しています。
本記事では、「平均いくらで買っているか?いくら儲かっているか?損益は何%か?」等の計算方法を解説します。(平均取得単価・評価損益率・評価額・評価損益がわかります)
Excelの扱いに慣れていない方にも分かるように、かなり基本的な操作も記載しています。慣れている方にとってはしつこい内容かもしれませんが、ご容赦ください。
GMOコインを例に解説していきますが、基本的な作業はどこの取引所でも同じ流れです。一度考え方を理解すれば応用できる方法となっています。
※給与以外に暗号資産取引で20万円を超える所得がある場合は確定申告が必要です。
医療費控除・ふるさと納税などで確定申告をする方は、暗号資産取引で得た所得が20万円以下でも確定申告の手続きが必要です。
確定申告についてはコチラ >> GMOコインの確定申告|一連の流れが分かる!損益計算から確定申告書の作成方法まで画像付きで解説
- bitFlyer版|損益計算はこちらから
- ▶ bitFlyer(ビットフライヤー)で平均取得単価を計算する方法|手順をフル画像で解説【評価損益・損益率も簡単】
GMOコインで取引レポートをダウンロード
まずはGMOコインにアクセスし、ご自身のアカウント画面にログインします。
(*’ω’*)σ レポートを加工する必要があるので、PCでアクセスしてください。
▼ 手順画像 1
①「明細」の右側の+マークでタブを開き ➡ ②「CVS」をクリック
▼ 手順画像 2
③「CSVを作成」をクリック
データ作成には数分かかり、作成が完了するとGMOコインからメールで通知が来ます。GMOコインの取引履歴は年度内の取引が一括で出力されるため、月別で把握したい場合などはダウンロード後に絞り込んでから計算をします。
作成完了後に再度アクセスすると、データのダウンロードが可能になります。
④「CSVダウンロード」をクリック
ダウンロードしたらファイルを開いて、作業開始です。
ダウンロードした取引レポートを加工
取引レポートの加工とは、計算式を入力する前にデータを整理する作業です。
(*’ω’*)σ Excelの画面で説明します。Macの方はスプレッドシートに貼りつけて作業して下さい。
まずダウンロードした取引レポートのデータを開きます。
▼ 手順画像 1
※画像は分かりやすいように色付けしてあります。
表示が######などのようになってしまう場合は、アルファベットの境目をダブルクリックすると、幅が自動調整されて見やすくなります。
初めは全てのデータが羅列された状態ですが、ここから計算に必要な項目だけに絞ります。
(*’ω’*)σ 不要な部分を削除して、扱いやすいデータに整える作業です。簡単なのでご安心下さい。
▼ 区分について
取引データにはいくつかの区分があり、以下の内容が記載されています。
- 売買区分
↳ 買い/販売所や取引所で暗号資産を購入した履歴
↳ 売り/販売所や取引所で暗号資産を売却した履歴 - 授受区分
↳ 送付/他の取引所やウォレット等、GMOコインから外部に暗号資産を送金した履歴
↳ 預入/他の取引所やウォレット等、外部からGMOコインに暗号資産を入金した履歴
※GMOコインのステーキング報酬も「預入」として反映されます。 - 入出金区分
↳ 即時入金・振込入金/日本円をGMOコイン口座に入金した履歴
↳ 出金/日本円をGMOコインから銀行に出金した履歴
↳ その他/キャンペーン報酬やASP報酬を日本円で受け取った履歴など
※今回は売買(トレード)による取得単価等を計算するので「売買区分」を使います。
(*’ω’*)σ Faucetやブロックチェーンゲームからの入金は「授受区分」の預入に反映されます。
▼ 手順画像 2
残す項目は5つ/「日時」「日本円受渡金額」「銘柄名」「売買区分」「約定数量」
今回の計算に「精算区分」は必要ないので削除します。
①不要な項目列のアルファベット部分で「右クリック」 ➡ ①´「削除」
(*’ω’*)σ この作業を繰り返して必要な5項目だけ残します。データが扱いやすくなります。
※今回は売買(トレード)による平均取得単価を計算する内容のため、ステーキング報酬などは除外します。
ステーキング報酬の計算方法については別途記事を作成してこちらにリンク予定です。
▼ 手順画像 3
②必要な5項目以外の削除を完了させる
(*’ω’*)σ 見た目がスッキリしてくると、やれる気がしてくるものです。
POINT! 行数が多い場合は「先頭行の固定」
「日時のセル」を選択 ➡「表示タブ」をクリック ➡ ウインドウ枠の固定から「先頭行の固定」を選択と作業すると、スクロールしても項目が先頭に固定されるので見やすくなります。
▼ 手順画像 4
次にデータの抽出(※表示したい内容を絞り込む事)ができるようにフィルターをかけます。
③「日時」のセルをクリック ➡ ④「データ」のタブをクリック ➡ ⑤「フィルター」をクリック
▼ 手順画像 5
フィルター(項目の右側の小さい🔽印)が表示されるので、売買区分を絞り込みます。
⑥売買区分の右側「🔽印をクリック」 ➡ ⑦「買」「売」のチェックだけ残す ➡ ⑧「OK」
空白セルが無い人方は絞込みしなくてOKです。
(*’ω’*)σ これで、売買取引(トレード)に関するデータだけに絞り込むことができました。
※尚、実際の取引データはエグいのでデモデータにて解説します。
▼ 手順画像 6
今回はXRPの取引状況について計算していくので、銘柄をXRPに絞り込みます。
⑨銘柄目の右側「🔽印をクリック」 ➡ ⑩「XRP」のチェックだけ残して他は外す ➡ ⑪「OK」
(*’ω’*)σ これで「XRPの売買に関するデータ」だけに絞込みが完了です。
▼ 手順画像 8
計算結果を表示する項目を入力します。どこに書いても良いのですが、とりあえずデータの最後尾から1行開けた所に5つの項目を記入します。
⑫「XRP現在価格」「平均取得単価」「評価損益率」「評価額」「評価損益」を順に入力
少し聞き慣れない用語が続くので簡単に解説しておきます。
- 評価損益率
現在価格と取得単価の比率を表す数値。買値と比べた現在の損失状態が分かる。 - 評価額
保有資産(XRP)を現在価格に照らし合わせた数値。時価評価した価額。 - 評価損益
保有資産(XRP)の購入時の価格と現在の価格(時価)の差額のこと。
株や投資信託などでも出てくる用語です。今回はXRPの損益を計算していくので、ここで言う「資産」はXRPに置き換えて考えると分かりやすくなります。
(*’ω’*)σ 次はいよいよ、計算式を入力していきます。ゆっくり進めれば大丈夫ですよ!
もしここまでの作業で「無理!」と感じた方は >> 【CRYPTACT(クリプタクト)】
Excelに式を入力して集計作業をする
最初に「日本円受渡金額」と「約定数量」の合計をそれぞれ計算します。
(*’ω’*)σ セルに数式を入力する時は、全て半角英数で入力してください。Excelのルールです。
▼ 手順画像 1
①「日本円受渡金額」のデータ末尾の下に「=SUBTOTAL(9,データの先頭セル:データの末尾セル)」と式を入力
※全て半角で入力しないと正しく機能しないので注意。
※SUBTOTALは見えるものに対して計算を行う関数で「9」は足し算を意味する。
これで絞込みによって見えているXRPに対してだけ、計算を行うことが可能です。
(*’ω’*)σ 普段Excelを使う機会が無い方もいるかもしれないので、大きく書いて説明します。
関数のSUBTOTALを使う事、集計方法の既定値9までは皆様同じです。合計したいセル範囲は各々違うので、ご自身のデータの「先頭セル」「末尾セル」を入力します。
(*’ω’*)σ 今回の例だと、B列38行目~B列92行目なので「B38:B92」となります。
▼ 手順画像 2
②「Enter」を押すと計算結果が表示される
(*’ω’*)σ マイナス33,500なので、XRPの売買トータルで¥33,500使った(円が減った)という事。
▼ 手順画像 3
続いて「約定数量」の合計を計算します。
③売買区分が「売」の時の約定数量にマイナスを入力 ➡ ④「約定数量」のデータの末尾の下に「=SUBTOTAL(9,データの先頭セル:データの末尾セル)」と式を入力
(*’ω’*)σ 今度は、E列38行目~E列92行目なので「E38:E92」となります。
▼ 手順画像 4
⑤「Enter」を押すと計算結果が表示される
(*’ω’*)σ 売買(トレード)による、トータルの保有数量が370XRPという事です。
▼ 手順画像 5
⑥「XRP現在価格」と入力したセルの右隣に現在価格を入力
現在価格は以下のCoinMarketCapウィジェットをご参考下さい。リアルタイムで反映されています。
準備は以上です。少し大変だったかもしれませんが、ここまで来ればあと少しです。「平均取得単価・評価損益率・評価額・評価損益」をサクサク計算していきましょう。
もしここまでの作業で「無理!」と感じた方は >> 【CRYPTACT(クリプタクト)】
平均取得単価を計算
平均取得単価=売買に要した日本円の総額 ÷ 売買によるトータルのXRP保有数量
①平均取得単価の右隣のセルに「=B120/E102」と式を入力
🔹Excelの計算式で、スラッシュ「/」は割る「÷」の役割を果たす
🔹式の入力は全て半角で行う
(*’ω’*)σ セルの値は、ご自身のデータに合わせて変更して下さい。
②「Enter」を押して計算結果を表示
1XRPの取得に、平均して90.54054054円使ったという結果が出ました。
マイナスがついてしまうのは売買に要した日本円総額33,500円の部分がマイナス表記のまま計算しているからです。
※気になる方は計算式を消して、手動でマイナスを消した金額を入力してから計算してください。
評価損益率を計算
評価損益率 = 現在の1XRP価格 ÷ 平均取得単価
①評価損益率の右隣のセルに「=B103/B104」と式を入力
(*’ω’*)σ 現在の1XRP価格【B103セル】÷ 平均取得単価【B104セル】です。
こちらもご自身のデータに合わせてセルの値を変更して入力してください。
②「Enter」を押して計算結果を表示
マイナス1.104698507と謎の表示が出ましたが、ここから%表記に直します。
③「ホームタブ」をクリック ➡ ④「%マーク」をクリック ➡ ⑤%表記に変わる
-110%となっていますが、実際には110%の評価利益です。
(*’ω’*)σ 評価損益率は110%、現在価格では約1割ほど得をしていることが分かりました。
評価額を計算
評価額 = 売買に要した日本円総額 × 評価損益率
※単純に「保有数量×現在価格」でもOKですが、確かめ算にもなるので解説します
①評価額の右隣のセルに「=B102*B105」と式を入力
🔹Excelの計算式で、アスタリスク「*」は掛ける「×」の役割を果たす
🔹式の入力は全て半角で行う
(*’ω’*)σ 売買に要した日本円総額【B102セル】× 評価損益率【B105セル】です。
こちらもご自身のデータに合わせてセルの値を変更して入力してください。
②「Enter」を押して計算結果を表示
評価額(現在価格に照らし合わせた価値)は約37,007円だということが分かりました。
(*’ω’*)σ 33,500円使って、37,007円分の価値があるXRPを保有しているという事です。
評価損益を計算
評価損益 = 評価額 - 取得に要した日本円総額
「現在の価値」と「取得に要した総額」の差額が「評価損益」です。
現在評価額37,007円-取得に要した総額33,500円=約3,507円が評価損益となります。
(*’ω’*)σ これで一通りの数字が計算できました。要領が分かれば、簡単な仕組みです。
XRPは送金に特化した通貨なので、資金移動時に便利重宝します。
- すぐに使う予定が無くても下落時に少し買っておく
- XRPがもらえるサイトやアプリで普段から小銭を稼ぐ
- XRPをもらう方法まとめ記事
- ▶ 爆上げ目前?!話題沸騰のXRPを無料でもらう方法|送金に便利なリップルを手軽にGET!
もしも1XRP=1,000円になったら
今回作った表計算シートで、少し遊んでみます。
(・∀・)ニヤニヤ 「もしも1XRP=1,000円になったら」…を妄想してみます。
爆上げ説をチョイチョイ耳にしますが、1XRP=1,000円になると予測を発信している投資家さんもいるので、試算してみます。想像するのは自由です。
▼ まずは2023年実際に高騰した1XRP=130円で試算
「XRP現在価格」の右隣に「130」と入力してEnterを押すだけです。
(*’ω’*)σ 元手33,500円からの評価損益14,600円のプラスは、かなり嬉しい数字ですね。
▼ お待たせしました1XRP=1,000円で試算
先程と同様に、今度は「1000」と入力してEnterを押します。
評価損益率1,100%アップに、評価損益+336,500円と、驚きの数字が並びます。もしも利確したら、一発で確定申告が必要になります。
(*’ω’*)σ 実際そんなウマい話はなかなか無いでしょうが、少し幸せな妄想ができますね。
▼ Excelで計算表を作成すると…
- 相場変動に合わせて現在価格の打ち変えをすれば、損益状況が簡単に把握できる
↳ 追加取引をした場合はデータも追加が必要なので注意 - フィルタを活用して、期間・通貨で絞り込んだシミュレーションが可能
↳ 他の通貨でも簡単に計算できる(1銘柄に絞る必要あり)
↳ 1ヵ月・3か月など、区切った期間での集計も簡単
Excelを使って自分で計算するメリットは、必要な情報を得るためにカスタムできる点です。一度作れば編集しながら利用することが可能です。しかし積立購入など頻繁に取引している場合は、再度データのダウンロードから作業したほうが楽かもしれません。
(´・ω・) でもなんだかExcelとか苦手…という方には便利なツールを利用する方法もあります。
損益計算ツールを利用する方法
CRYPTACT(クリプタクト)は暗号資産の損益計算ツールです。
一部サービスは有料となりますが、アカウント作成は無料です。無料でお試し利用してみて、本格的に利用したいと思ったら有料サービスに切り替えることも可能です。
(*’ω’*)σ 世界89の取引所と14,000以上の暗号通貨銘柄に対応した損益計算の助っ人ツールです。
公式サイトはこちらから >> 【CRYPTACT(クリプタクト)】
▼ クリプタクトの概要
- 取引所から取引データをダウンロードして、ファイルをアップロードする簡単仕様
- アカウント作成をすると、デモ画面を操作してお試し利用可能(アップロード不要)
- グラフが豊富なポートフォリオ機能搭載で、直感的に資産を把握しやすい
- APIを使った取引所との自動接続が可能
- DeFiやNFTの管理に便利な、ウォレットアドレスによる自動識別も実現
グラフなどで直感的に全体像を把握しやすく表示してくれる機能や、自動接続の機能は、専門サービスならではと言えるでしょう。
▼ クリプタクトのデモ画面
サポートページもかなり充実した内容です。
- 各取引所からの取引レポート取得方法(海外取引所含め86取引所に対応)
- 帳簿設定や確定申告に必要な情報の提供
- 基本的な使い方から、API取得方法やDeFi計算機能の使い方まで解説
取引所ごとに詳しく説明されており、知りたい情報が網羅されています。
実際に確定申告をする際、損益計算ツールを利用する人は多いようです。早めの準備として一度試してみるのも良いでしょう。
今回はGMOコインから取引レポートをダウンロードして損益計算をする方法をご紹介しました。確定申告にもつながる作業なので、暗号資産投資をするなら理解しておくべき内容です。
(*’ω’*)σ まずは損益の把握から。年間20万円以上の利益がある場合は申告対象となります。
※申告の必要があるにも関わらず無申告の場合は脱税となり、犯罪です。
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