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”Phantom Wallet”ファントムウォレットの使い方とSOLの送金方法

Solanaチェーン対応のプライベートウォレットPhantom Wallet/ファントムウォレット”の基本的な使い方を解説します。暗号資産のウォレットといえばMetaMaskですが、Snapsという拡張機能を追加しないとSOLの送金はできません。”Phantom Wallet”ならSolana系通貨の扱いに強く、アップデートされた最新版ではNFTの管理や、BTC・ETHの入出金も可能になっています。

Information

SOLはネットワーク手数料が安く処理速度が速いため、送金にも適した通貨です。
トラベルルールによる送金制限の対応策としてもPhantom Walletは便利です。

Phantom Walletは直感的に操作しやすい優れたUIが人気で、機能も充実しています。大手NFTプラットフォーム”OpenSea”のSOL決済導入を始め、Solanaを基盤としたDeFiやブロックチェーンゲーム等多数のDappsも開発されており、今後も活用する機会が増えそうなウォレットです。随時新しい機能がアップデートされており、ロゴデザインもリニューアルされました。

開発元:Phantom Technologies Incorporated

▼ 現在のSOL価格

SOL自体が多くのDappsに採用されている人気の銘柄であり、送金の使い勝手も良く、資産のポートフォリオに組み込みやすい通貨です。さらに、多くのミームコインがSolana上で発行されてエコシステムが盛り上がっており、市場を賑わせる活力にもなっています。

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”Phantom Wallet”の特徴

▼ Phantom Wallet 基本情報

名称Phantom Wallet(ファントムウォレット)
対応チェーンSolana・Ethereum・Polygon
リリース2021年3月
対応デバイスPC(Chrome・Firefox・Edge・Brave)
スマホ(iOS・Android)
対応プラットフォームOpenSea・Magic Eden・Uniswap・Blur・AAVE・Sushi・Mango他多数

処理速度が速く、手数料も安いSOLに対応するウォレットとして、利用するユーザーが増えています。

リリース当初はSolanaチェーンのみ対応でしたが、Ethereum・Polygonチェーンも実装し、マルチウォレットに成長しました。

(*’ω’*)σ 通常の送金以外に、NFTの管理や取引も抜群の使いやすさで、人気が高まっています。

”Phantom Wallet”の作成方法

初めにスマホアプリをダウンロードしてウォレットを作成し、その後PCにインポート(拡張機能に連携)する順で解説します。

スマホアプリ版の作成手順

iOS・Androidともに対応しているので、お使いのデバイスに応じてアプリをダウンロードします。

▼ スマホでご覧の方は各ストアからダウンロード

Phantom - Crypto Wallet
Phantom – Crypto Wallet
開発元:Phantom Technologies Incorporated
無料
posted withアプリーチ

▼ PCでご覧の方はスマホで下記QRをスキャンして、各ストアにアクセスできます。

(*’ω’*)σ ダウンロードが済んだらアプリを開きましょう。作成は2~3分で済みます。

▼ Android版で手順解説

①「新規ウォレットの作成」 ➡ ②スイッチをタップして「認証作業」 ➡ ③「次へ」 ➡ ④「シークレットリカバリーフレーズ(12個の英単語)」をメモ ➡ ⑤「OK、保存しました」 ➡ ⑥「はい」

※②の認証作業は顔認証やPINコード等、ご自身のスマホに設定済みのロックを解除する作業と同じ内容となるため、画面の表示は個人差があります。

(*’ω’*)σ リカバリーフレーズはコピーできますが、うっかり消去に備えて手書き併用がおすすめ。

⑦規約同意に「✅チェック」 ➡ ⑧「始める」 ➡ ⑨アップデートの通知「後でor有効化」を選択 ➡ ⑩「続行」 ➡ ⑪この画面になれば作成作業完了

(*’ω’*)σ ⑨の通知設定は後で変更できるので、どちらでもOK!⑩でロゴ変更の案内が表示されます

PC版の作成手順

スマホアプリ版のPhantom Walletが作成できたら、PCでも使えるように拡張機能を追加設定します。

(*’ω’*)σ ブラウザは「Chrome・Firefox・Edge・Brave」で利用する事が可能です。

まずはPCから「Phantom公式サイト」にアクセスします >> https://phantom.app/

▼ Chrome画面で手順解説

①「Downlord for Chrome」をクリック
※アクセスすると自動で使用中のブラウザに対応した表示が出ます。

②「Chromeに追加」をクリックするとポップアップが表示される ➡ ③「拡張機能を追加」

④「すでにウォレットを持っています」 ➡ ⑤「12個のシークレットリカバリーフレーズ」を入力 ➡ ⑥「ウォレットのインポート」 ➡ ⑦「続行」

⑧「パスワード(確認用として2回)」入力 ➡ ⑨規約同意に「✅チェック」 ➡ ⑩「続行」 ➡ ⑪「続行」 ➡ ⑫「完了」

※スマホアプリは生体認証があるのでパスワード設定不要でしたが、PC版では生体認証の代わりとなるパスワード設定が必要となります。

⑬「パズルマーク」をクリック ➡ ⑭Phantom右の「ピンマーク」をクリック

(*’ω’*)σ これでブラウザ画面に常に表示されるように設定されるので、使いやすくなります。

”Phantom Wallet”の使い方-基本編

Phantom Walletの基本的な使い方として、「入出金・トークン追加・基本設定方法」を解説します。

入金方法

▼ Phantom Walletアプリ画面

①「$マーク」 ➡ ②「入金」 ➡ ③入金したい通貨を検索 ➡ ④「入金したい通貨(今回はSOL)」を選択 ➡ ⑤SOL入金の入金アドレスが表示されるので「コピー」

(*’ω’*)σ あとは送金元側で、このアドレス送金先アドレスに指定して、送金すればOKです。

出金方法

①「$マーク」 ➡ ②「送信」 ➡ ③「通貨検索(今回はSOL)」 ➡ ④「Solana」 ➡ ⑤「送金先のアドレスを貼付け」又は… ➡ ⑥「送金先アドレスをQRスキャンで読込み」

⑦宛先が指定できたら「次へ」 ➡ ⑧「送金数量」を指定(タップするとテンキーが出ます) ➡ ⑨「次へ」 ➡ ⑩送金内容を確認してOKなら「送信」で完了

(*’ω’*)σ 取引所からの送金と違い、送付先の登録作業が無いので、手間が少なく済みますね。

※トラベルルール強化により規制が強まり、国内の取引所からの送金には「宛先登録」の作業が必須となっています。

この「宛先登録」は入力項目も多く、取引所の承認を待たないと送金できなくなってしまったので、「今すぐ送金したい」という場面では不便になってしまいました。

(*’ω’*)σ ウォレットにある程度の資金を入れておくと、急な送金にも対応しやすいですね。

トークン追加方法

Phantom Walletは、ホーム画面に表示するトークンを自分で設定することができます。

  •  初期状態のPhantom Walletでは「SOL・ETH・MATIC」が表示されている
  •  トークンを検索して追加表示させることが可能
  •  表示しておきたいトークンだけを選択して画面をスッキリ使う事も可能

今回はSolanaチェーン対応のUSDTを追加してみます。

①「$マーク」 ➡ ②「トークンリストの管理」 ➡ ③スイッチで表示/非表示の切替え可能 ➡ ④表示するトークンを追加したい場合は「検索」 ➡ ⑤今回は「USDT」 ➡ ⑥スイッチONにすれば追加表示される

トークン追加は、コントラクトアドレスを入力して表示させることも可能です。

(*’ω’*)σ PCでCoinMarketCapにアクセスして通貨検索します。作業しやすくてオススメの方法。

通貨検索で追加したいコインを検索して…①コントラクト一覧の「More」 ➡ ②「SolanaチェーンのUSDTコントラクトアドレス」をコピー ➡ ③ブラウザでPhantom Walletを開く ➡ ④「トークンリストの管理」の検索窓に貼付

(*’ω’*)σ 対象通貨の残高がゼロだと表示されないので、入金後に行いましょう。

設定の確認と変更

①「$マーク」 ➡ ②「①マーク」 ➡ ③設定画面が開く

▼ 設定から作業できる機能

 アカウント 🔹アカウントの追加/アカウント名の変更
 🔹ハードウェアウォレット(Ledger)接続
 🔹別のウォレットアカウントのインポート ※①
 アドレス帳 🔹よく使う送金先アドレスを登録
 表示言語 🔹日本語他、約30の言語から選択可能
 セキュリティー 🔹認証設定
 🔹シークレットリカバリーフレーズの確認
 通知 🔹送金・入金・スワップなどの通知の有無を選択
 有効なネットワーク 🔹「Solanaのみ」or「Solana・Ethereum・Polygon」が選択可
 Connected Apps 🔹接続済みアプリの一覧 ※②

※① Phantom WalletはSOLチェーンを基盤としたブロックチェーンゲームのウォレットをインポートする事が可能です。

(*’ω’*)σ STEPNやWalken等もインポートしておけば、メンテナンス中も出金できて便利です。

※② 接続したアプリやプラットフォームとの、接続解除をする時に使います。

(*’ω’*)σ 利用頻度が低いもの・不要な接続先は、解除しておくとセキュリティーが向上します。

”Phantom Walletの使い方-応用編

スワップ方法

スワップ(Swap)とは、暗号通貨を異なる通貨に交換する事です。

PhantomWalletには分散型取引所(DEX)のJupiter Aggregatorが搭載されているので、わざわざブラウザでDEXにアクセスしなくてもシームレスに暗号通貨のトレードが行えます。

(*’ω’*)σ Jupiter Aggregatorは、最良レートで取引できる分散型取引所を探してくれるDEXです。

▼ スワップ手順

①「矢印マーク」 ➡ ②「交換元の通貨」を指定 ➡ ③「交換する数量」を指定 ➡ ④「交換先の通貨」を指定 ➡ ⑤「受取数量」が自動で表示される ➡ ⑥「注文の確認」 ➡ ⑦「同意する」 ➡ ⑧内容を確認してOKなら「スワップ」で完了

(*’ω’*)σ レートや手数料は、20秒ごとにリアルタイムの情報に更新されます。Time is money.

▼ 注文確認画面で表示される項目の詳細

 最良価格 Jupiter Aggregatorが選出した最もお得なレート
 プロバイダー トレード(スワップ)に使用される分散型取引所(DEX)の名称
 プライスインパクト 市場価格と実際の取引価格との差(取引額が大きいと差額も大きくなる)
 予想手数料 Solanaネットワーク利用時の手数料額

Jupiter AggregatorにおまかせでOK!という方は特に気にする必要はありませんが、手数料ぐらいは目を通しておくことを推奨します。

▼ スワップ補足

  •  Ⓐ交換元の通貨指定
      🔹一覧からタップまたは検索して指定
  •  Ⓑ交換先の通貨指定
      🔹一覧からタップまたは検索して指定
  •  Ⓒプロバイダーの選択
      🔹Jupiter Aggregatorがリアルタイムで一番お得に交換できるプロバイダーを自動設定
      🔹基本的にいじる必要はないが、手動設定することも可能

急に必要になった場合は仕方ありませんが、下落中の通貨を高騰中の通貨に交換すると、ロスが発生します。できればその点も考慮してスワップのタイミングを計ると、より良い取引が可能になります。

(*’ω’*)σ スワップはレートの影響を受ける為、双方の通貨の相場確認後に行うのがオススメです。

ステーキング方法

Fantom WalletはSOLのステーキング機能も搭載しています。2023年7月現在では、年利7%前後でのステーキング運用が可能です。

(*’ω’*)σ ステーキングとは、SOLを預けて通貨の流動性を提供し、報酬を得る運用方法です。

▼ ステーキング手順

①「$マーク」 ➡ ②「Solana」 ➡ ③「SOLを獲得開始」 ➡ ④「バリデーター(預け先)」を選択 ➡ ⑤「預入れ数量」を指定 ➡ ⑥「次へ」 ➡ ⑦内容を確認してOKなら「確認」

(*’ω’*)σ ウォレットにSOL残高があれば、いつでもスタート・ストップの申請が可能です。

▼ 注意点

  •  中央集権的取引所(CEX)と違い、バリデーターの信頼度は自分で判断する必要がある。
  •  申請後にスタートするまでと返還までの間、資金のロック期間が発生する可能性がある。

バリデーターがどのような人物・組織かは分からないので、最悪の場合、資金持ち逃げの可能性もゼロではありません。

(;’ω’)σ 中央集権型取引所のステーキングより利率が高い分、リスクも少し上がります。

バリデーター(預入れ先)を選ぶポイントは?

正直なところ、どのバリデーターを選んだら安全かの判断基準に絶対的な決め手は無く、こればかりは自己責任となります。判断の目安としては・・・

  •  預入れ総額の多い(=人気・規模が大きいと思われる)バリデーターから選ぶ
  •  バリデーターランキングサイトvalidators.appを参考にする

自己判断で選択する事が難しいと感じる場合は、中央集権型取引所(CEX)でステーキングをするという選択肢もあります。BybitならSOL以外の銘柄も小額からステーキング運用が可能です。

NFTの管理方法

Phantom WalletではNFTの閲覧・送付・受取・出品も可能です。

SCAM NFTをバーンして報酬としてSOLを受取できる機能や、怪しいトランザクションを送る際の警告機能も実装しており、NFT取引の心強い味方になってくれます。

(*’ω’*)σ 取引スピードも速く、セキュリティーも高いので、活用度が高まりそうですね。

▼ NFT管理画面

  1.  「タイルマーク」から保有NFTの閲覧が可能
      🔹ここからNFTを選択して通貨と同様の手順で送付が可能
  2.  「地球マーク」からNFTの新着情報やトレンドの閲覧などが可能
      🔹気になるコレクションがあればタップして詳細が閲覧できる
  3.  「推奨ブラウザ」からワンタップでDappsにアクセス可能
      🔹手早く移動できて快適な使用感
  4.  「Magic Eden」の取引もシームレスに利用可能
      🔹NFTプラットフォームの利用も便利
      🔹①のNFTリストから直接Magic Edenに出品することも可能

世界最大のNFTマーケットプレイスOpen SeaでもSolanaチェーンでの取引が可能になったことで、Phantom Walletが活躍する場面が拡大しています。

(*’ω’*)σ Solanaチェーンは高速処理&手数料の安さが人気の理由。

SCAM・スパムNFTのバーンについて

Phantom Walletは新しく、SCAM NFT(スパムや詐欺の為のNFT)をバーン(焼却/永久的に消滅)する機能を実装しました。

SCAM NFTとは覚えのないNFTが勝手に送り付けられ、付帯するリンクのクリックなどで悪意のあるプログラムが発動し、ウォレットの中身を抜き取られてしまうという危険な存在です。

(*’ω’*)σ Phantom WalletはSCAM NFTをバーンし、報酬が得らえる嬉しい機能が搭載されています

▼ SCAM NFTバーン手順

  1.  NFTリストからバーンしたいNFTを選択
  2.  3つの点のアイコンから「Burn Token」を選択
  3.  注意事項に✅チェックを入れて「Burn」/完了するとSOLが付与される

話題になった例としては、「Stepn 1st Birthday」というSTEPNの1周年記念的なSCAM NFTがありました。

(´・ω・) STEPN公式ではそのようなNFTをリリースしておらず、被害に遭ってしまった方も…

”Phantom Wallet”まとめ

今回はPhantom Walletについて解説しました。

  •  取引を高速処理/手数料が安い/セキュリティ機能の充実
  •  「今すぐ送金」に活躍する Solana・Ethereum・Polygonチェーン対応
  •  優秀なUIで直感的操作が可能、ストレスの無い使用感
  •  NFTの管理・取引の機能が充実しており、活用度の高いウォレット

(*’ω’*)σ SOL基盤のブロックチェーンゲームウォレットのインポート機能も、かなり便利です。

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