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Bybit(バイビット)取引履歴の種類とダウンロード方法|損益計算に必要なデータはどれ?

Bybitは日本人ユーザーも多い大手の海外取引所ですが、国内取引所のように月次や年間の取引報告書が発行されないため、確定申告の際は自分で取引履歴をダウンロードする必要があります。豊富なプロダクトゆえに取引履歴の種類も多くなっており、少々困惑するかもしれません。そこで・・・

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>> 本記事で分かる事
・Bybitでダウンロードできる取引履歴の種類は?
・どの取引履歴が確定申告に必要なのか?
・取引履歴がダウンロードできない場合の対処法と注意点は?

上記の疑問や不安を解決できるように、シンプルで分かりやすく解説していきます。

Bybitでダウンロードできる取引履歴の種類

Bybitでダウンロードできる取引履歴には多くの種類がありますが、確定申告に必要となるデータはご自身のアカウントタイプや取引実績によって異なります。

統合取引アカウント
(UTA)
🔹現物取引履歴 ※
🔹デリバティブ取引履歴①(USDT無期限) ※
🔹デリバティブ取引履歴②(USDC無期限・USDC先物・USDCオプション) ※
🔹デリバティブ取引③(インバース無期限・インバース先物) ※
🔹資金調達履歴(ステーキング等の資産運用プロダクト系の取引履歴)
🔹コピートレード履歴
🔹レンディング履歴
🔹統合取引アカウントに更新する前の取引履歴(現物・デリバティブ)
旧標準アカウント
(Standard)
🔹現物取引履歴
🔹デリバティブ取引履歴(USDT無期限・インバース無期限・インバース先物等)
🔹USDCデリバティブ取引履歴(USDC建てのデリバティブ取引各種)
🔹資金調達履歴(ステーキング等の資産運用プロダクト系の取引履歴)
🔹資産運用アカウント履歴
🔹コピートレード履歴

※まとめて取得・分割取得、どちらも可能

2023年以降にBybitの口座開設したユーザーには、自動的に統合取引アカウント(UTA)が適用されていますが、それ以前に口座開設した既存ユーザーは旧標準アカウントとなっており、任意で統合取引アカウントに更新することが可能です。1年間の途中で更新すると、更新日前の取引は旧標準アカウント履歴、更新後は統合取引アカウント履歴からデータをダウンロードしなければなりません。

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旧標準アカウントでは「現物」「デリバティブ」「USDC建て」それぞれを取引する際に資金の振替が必要でしたが、統合取引アカウントでは3タイプの取引がシームレスに行えるように1か所に資金をまとめた管理が可能になっています。

損益計算に必要なデータはどれか?

Bybitの取引履歴は、欲しいデータにチェックを入れて期間を指定してからダウンロードできる仕様になっていますが、選択肢が多いためどれを選択したらよいか少々迷いがちです。

Bybit取引履歴を取得する画面の全体像

端的に言うと「利益や損失が発生している取引データ」を全てダウンロードすればOKです。ご自身が利用してきたプロダクトに対応するデータを選択して、抜き出していく作業をします。

  •  現物取引のみ行った場合
      ↳ シンプルに現物取引履歴のみでOK
  •  デリバティブ取引を行った場合
      ↳ いわゆる差金決済を行った場合は、取引ペアや先物・OPといった種別ごとの履歴
  •  ステーキング等の資産運用プロダクトを利用した場合
      ↳ 資金調達アカウントの取引履歴
  •  コピートレードを利用した場合
      ↳ BOTのコピーか、それ以外のコピーかにより取得する履歴が分かれる

データのダウンロードには少し時間がかかり、回数制限もあるため、記憶があいまいな場合は注文履歴で確認してから行うと無駄がありません。期間の指定は取引頻度によって1ヵ月~3ヵ月程度のスパンでダウンロードしておくと便利です。

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ちなみに国内取引所GMOコインの取引履歴ダウンロードでは年度の選択のみ、bitFlyerでは証拠金取引かそれ以外かの選択がある程度で、取引履歴のダウンロード画面は非常にシンプルになっています。

アカウント更新状況により取得手順が変わる

Bybitの取引履歴ダウンロードを複雑にしている要因の1つに、頻繁なアップデートがあります。アカウントの編成が徐々に統合されてきているため、取引内容と期間により正しいダウンロード先を選択する必要があります。

時期アカウント内訳
2023年9月まで【旧標準アカウント】
 現物アカウント・デリバティブアカウント・資金調達アカウント(旧ByFi)・USDCアカウント
2023年10月~【統合取引アカウント/UTA】
 統合取引アカウント・資金調達アカウント・インバースアカウント
2024年9月~【最新の統合取引アカウント/UTA】
 統合取引アカウント・資金調達アカウント

口座開設時期によりアカウントの初期設定が分かれます。その後、ご自身が手動で更新した場合は新しいアカウントが適用されます。最新版では2つの区分だけのシンプルな構造になっており、現物やデリバティブのトレード系履歴が統合取引アカウント、ステーキングなどの資産運用系履歴が資金調達アカウントからダウンロードできる仕様になっています。

(*’ω’*)σ プラットフォームが使いやすくなること自体は、ユーザーにとっても利益ですよね。

取引履歴データは整理して保存!

ダウンロードした取引履歴データは、整理して保存が鉄則です。確定申告に必要な損益計算を行いやすくする他、税務調査が入った場合や修正申告が必要になった場合にも再度使用することがあります。

取引履歴を整理して保存する際のフォルダ分けの例

複数の取引所を利用している場合はフォルダ分けして、ファイル名は中身がパッと見で分かるようにしておくと整理しやすくなります。取引所フォルダの他には、経費やプライベートウォレット(MetaMask等)の取引履歴など、損益に関わるデータがあればまとめておきます。年度末保有残高のスクショなどもExcelに貼り付けて保存しておきましょう。

(*’ω’*)σ 年度が替わったらフォルダ名を”2024Bybit”などにして、過去データに放り込めばOK!

取引履歴と注文履歴の違い

少し混乱しがちな部分ですが、損益計算に必要なデータは「取引履歴」です。

取引履歴実際に約定されたすべての注文、取引手数料、資金調達手数料が記載されている
注文履歴キャンセルした注文や却下された注文も含む、注文に関する全ての履歴が記載されている

取引履歴は実際に行った取引や手数料の履歴で、注文履歴は単に自分が注文を出した履歴です。確定申告のために行う損益計算は実際に発生した損益を集計する作業であることから、必要なデータは「取引履歴」であることが分かります。

統合取引アカウントの取引履歴ダウンロード方法

1.統合取引履歴

統合取引アカウントで取引された全ての履歴(現物・デリバティブ・通貨交換等)が記載されたCSVデータのダウンロードができます。一括ファイルの他、「現物取引のみ」や「USDT無期限のみ」などのように、特定の取引内容に絞り込んでダウンロードする事も可能です。

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一括ダウンロードした場合、以下の取引履歴が含まれます
✅現物その他(現物注文・通貨交換等)
✅デリバティブ(USDT無期限・USDC無期限・USDC先物・USDCオプション)

▼ 一括ダウンロードの手順

統合取引アカウントで統合取引の履歴を取得する手順①

①ログイン画面右上の「資産」をクリック ➡ ②「統合取引アカウント」を選択 ➡ ③「取引履歴」を選択

統合取引アカウントで統合取引の履歴を取得する手順②

④「ダウンロード」をクリック ➡ ⑤「カスタマイズ」を選択 ➡ ⑥任意の期間を指定して「今すぐダウンロード」 ➡ ⑦ステータスが処理中は待機 ➡ ⑧処理が完了したら「ダウンロード」をクリック

✅一括ダウンロードの利用規定

  •  ダウンロードできるのは直近2年間の取引のみで、1日10回までデータの取得が可能
  •  1回あたり、最長6ヵ月、最大10,000件の取引履歴がダウンロード可能
  •  ダウンロードしたURLの有効期限は7日間なので、期限が切れる前に保存する

▼ 取引内容を絞り込んだダウンロードの手順

統合取引アカウントで統合取引の履歴をカスタムして取得する手順①

①ログイン画面右上の「資産」をクリック ➡ ②「資金調達」を選択 ➡ ③「履歴」を選択 ➡ ④「全取引」を選択 ➡ ⑤「エクスポート」をクリック ※統合取引の履歴ですが、入り口が資金調達になるので注意

統合取引アカウントで統合取引の履歴をカスタムして取得する手順②

少し下方にスクロールして…⑥取得したい特定の取引履歴を選択(画像はUSDT無期限) ➡ ⑦「カスタマイズ」を選択 ➡ ⑧「データ取得したい期間」を指定 ➡ ⑨「エクスポート」をクリック ➡ ⑩処理中は待機 ➡ ⑪エクスポート済みの表示になったら「ダウンロード」

✅絞込みダウンロードの利用規定

  •  2020年1月1日以降の取引履歴がダウンロードできて、1ヵ月10回までデータの取得が可能
  •  1回あたり、最長12ヵ月の取引履歴がダウンロード可能
  •  データは特殊なzipファイル形式のため、”7-zip”圧縮・解凍ソフトを利用して開く(後述)

一括ダウンロードの方法では直近2年間のデータしかダウンロードできませんが、こちらの方法ではさらに遡った取引データの取得も可能です。ダウンロード内容の絞込みもできて便利ですが、1ヵ月に10回までの回数制限があるので注意が必要です。

(*’ω’*)σ ”7-zip”圧縮・解凍ソフトについては、後ほど詳しく解説します。

2.資金調達履歴

資金調達アカウントの資金を用いて利用する資産運用プロダクトや、仕組商品の取引履歴がダウンロードできます。ステーキング・流動性マイニング・デュアル資産投資・ローンチプール・資産交換など、資金調達アカウントに損益が反映される様々な取引が含まれます。

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資金調達アカウントに絡む取引を一括ダウンロードする仕様で、諸々の取引履歴が含まれたデータがダウンロードできます。

▼ 一括ダウンロード手順

統合取引アカウントで資金調達の取引履歴を取得する手順画像①

①ログイン画面右上の「資産」をクリック ➡ ②「資金調達」を選択 ➡ ③「履歴」を選択 ➡ ④「全取引」を選択 ➡ ⑤「エクスポート」をクリック

統合取引アカウントで資金調達の取引履歴を取得する手順画像②

⑥「資金調達」にチェック ➡ ⑦「カスタマイズ」を選択 ➡ ⑧「データを取得する期間」を指定 ➡ ⑨「エクスポート」をクリック

取引回数や期間によって、ダウンロード可能になるまでの時間が違います。Bybit側では2~3日かかる可能性があると表記されていますが、そこそこ利用している筆者でも、たいがい数十分程度でダウンロードできています。

(*’ω’*)σ ユーザー設定で通知をONにしておくと、準備完了のメールを受け取ることができます。

✅絞込みダウンロードの利用規定

  •  2020年1月1日以降の取引履歴がダウンロードできて、1ヵ月10回までデータの取得が可能
  •  1回あたり、最長12ヵ月の取引履歴がダウンロード可能
  •  データは特殊なzipファイル形式のため、”7-zip”圧縮・解凍ソフトを利用して開く(後述)

3.インバース契約履歴

「インバース無期限」「インバース先物」の取引をした履歴をダウンロードできます。

Warning

2024年9月に段階的なアップグレードが行われたため、最新の統合取引アカウントをご利用の方はインバースアカウントも統合取引アカウントに統合されています。

▼ 統合取引アカウントだが、インバースアカウントは統合していない場合

Bybit統合取引アカウントでインバース取引の履歴をダウンロードする手順画像①

①「資産」をクリック ➡ ②「インバース契約」をクリック ➡ ③「インバース契約」を選択 ➡ ④「(取引)履歴」をクリック ➡ ⑤「取得する期間」を設定 ➡ ⑥「エクスポート」

▼ 最新の統合取引アカウントで、インバースアカウントも統合済みの場合

Bybit統合取引アカウントでインバース取引の履歴をダウンロードする手順画像②

「資産」「統合取引アカウント」と選択してから…①インバースで取引した「契約の種類」を検索して表示させる ➡ ②「履歴を取得したいインバース契約の種類」を選択(画像はBTCUSD) ➡ ③絞り込めたら「ダウンロード」 ➡ ④「カスタマイズ」を選択 ➡ ⑤「取得したい期間」を指定して「今すぐダウンロード」

(*’ω’*)σ アカウントにインバースが表示されなくなっているので、契約種別から絞り込みます。

4.コピートレード履歴

コピートレードの履歴がダウンロードできます。トレード設定のコピーの他、BOTのコピー取引の履歴も含まれます。

Bybit統合取引アカウントでコピートレード取引の履歴をダウンロードする手順画像①

①ログイン画面右上の「資産」をクリック ➡ ②「資金調達」を選択 ➡ ③「履歴」を選択 ➡ ④「全取引」を選択 ➡ ⑤「エクスポート」をクリック

Bybit統合取引アカウントでコピートレード取引の履歴をダウンロードする手順画像②

⑥「コピートレード」にチェック ➡ ⑦「カスタマイズ」を選択 ➡ ⑧「データを取得する期間」を指定 ➡ ⑨「エクスポート」をクリック

取引回数や期間によって、ダウンロード可能になるまでの時間が違います。Bybit側では2~3日かかる可能性があると表記されていますが、そこそこ利用している筆者でも、たいがい数十分程度でダウンロードできています。

(*’ω’*)σ 「お待ちください」から「ダウンロード」に変わったら準備OKのサインです。

5.レンディング履歴

ステーキングに統合される前にレンディングを利用していた場合は、発生した利益の取引履歴をこちらからダウンロードできます。

Bybit統合取引アカウントでレンディングの履歴をダウンロードする手順画像①

①ログイン画面右上の「資産」をクリック ➡ ②「資金調達」を選択 ➡ ③「履歴」を選択 ➡ ④「全取引」を選択 ➡ ⑤「エクスポート」をクリック

Bybit統合取引アカウントでレンディングの履歴をダウンロードする手順画像②

⑥「Bybitステーキング」にチェックを入れる ➡ ⑦「カスタマイズ」を選択 ➡ ⑧「履歴を取得する期間」を選択 ➡ ⑨「エクスポート」をクリック

Warning

項目名が「Bybitステーキング」になっていて紛らわしいですが、ここでダウンロードできるのは「Bybitレンディング(現在廃止)」の取引履歴と発生利益のデータです。「Bybitステーキング」の履歴は「資金調達アカウント履歴」に含まれます。

6.アカウント更新前の取引履歴

統合取引アカウントに更新する前の、旧標準アカウントでの取引履歴がダウンロードできます。更新前に行った、現物・USDT無期限・USDC無期限・USDC先物・USDCオプションなどの取引履歴をダウンロードしたい場合はこちらからになります。

Bybit統合取引アカウントでアカウントを更新する前の取引履歴をダウンロードする手順画像①

①「注文」をクリック ➡ ②「現物取引注文」をクリック ➡ ③ 取得したい「取引履歴の種類」を選択 ➡ ④「取引履歴」を選択 ➡ ⑤「エクスポート」をクリック ➡ ⑥「カスタマイズ」にチェック ➡ ⑦データを取得する期間を指定して「今すぐダウンロード」

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この方法では、統合取引アカウントに更新する前の取引履歴を「現物・USDT無期限・インバース無期限・インバース先物・USDC無期限・USDCオプション」6つの区分から選択してダウンロードする事ができます。

アカウント更新前の取引履歴は「資産」➡「資金調達」➡「履歴」➡「全取引」➡「エクスポート」の順にクリックしたコチラの画面からもダウンロードが可能です。

Bybit統合取引アカウントでアカウントを更新する前の取引履歴をダウンロードする手順画像②
Information

この方法では、統合取引アカウントに更新する前の取引履歴を「現物・デリバティブ・USDC無期限・USDCオプション」4つの区分から選択してダウンロードする事ができます。

旧標準アカウントの取引履歴ダウンロード方法

2023年10月より前に口座開設して、その後も統合取引アカウントに更新していない方はコチラの方法で各取引の履歴をダウンロードしてください。

1.現物取引履歴

現物の取引履歴のみがダウンロードできます。

Bybit旧標準アカウントで現物取引の履歴をダウンロードする手順画像

①「注文及び取引」をクリック ➡ ②「現物注文」をクリック ➡ ③現物アカウントの「取引履歴」をクリック ➡ ④「ダウンロード」 ➡ ⑤カスタマイズにチェックを入れて「データを取得する期間」を指定 ➡ ⑥「今すぐダウンロード」

(*’ω’*)σ 準備完了後に”Bybit-Spot-TradeHistory-***”というファイルがダウンロードできます。

※Spot-Trade=現物取引のこと

✅ダウンロードの利用規定

  •  1回あたり1万件の取引履歴がダウンロード可能。回数は1日10回まで。
  •  ダウンロードのURLは7日間のみ有効

2.デリバティブ取引履歴

USDT無期限などの取引履歴をダウンロードできます。

Bybit旧標準アカウントでデリバティブ取引の履歴をダウンロードする手順画像

①「資産」 ➡ ②「デリバティブ」 ➡ ③「デリバティブ」 ➡ ④「履歴」 ➡ ⑤「エクスポート」 ➡ ⑥「カスタマイズ」 ➡ ⑦「履歴を取得する期間」を指定 ➡ ⑧「今すぐエクスポート」

(*’ω’*)σ 準備完了後に”Bybit-Derivatives-History-***”というファイルがダウンロードできます。

※または”Bybit-Derivatives-TransactionHistory-***”というファイルになる。

3.USDCデリバティブ取引履歴

初期の旧標準アカウントでは、USDCデリバティブ取引のアカウントが分かれていました。途中からUSDT無期限などの取引を行うデリバティブアカウントと統合されましたが、それ以前の取引履歴を取得したい場合はこちらの方法となります。

Bybit旧標準アカウントでUSDCデリバティブ取引の履歴をダウンロードする手順画像

①「資産」 ➡ ②「資金調達」 ➡ ③「資金調達」 ➡ ④「履歴」 ➡ ⑤「全取引」 ➡ ⑥「エクスポート」 ➡ ⑦「USDCデリバティブ」 ➡ ⑧「カスタマイズ」 ➡ ⑨「取引履歴を取得する期間」を指定 ➡ ⑩「エクスポート」

(*’ω’*)σ ”Bybit_AssetChangeDetails_usdc***”というファイルで、7-Zipで解凍します。

4.資金調達履歴

資金調達アカウントの資金を用いて利用する資産運用プロダクトや、仕組商品の取引履歴がダウンロードできます。ステーキング・流動性マイニング・デュアル資産投資・ローンチプール・資産交換など、資金調達アカウントに損益が反映される様々な取引が含まれます。

Information

資金調達履歴については統合取引アカウントと同じ手順となります。本記事、統合取引アカウントの解説をご参照ください。

✅資金調達履歴ダウンロードの利用規定

  •  2020年1月1日以降の取引履歴がダウンロードできて、1ヵ月10回までデータの取得が可能
  •  1回あたり、最長12ヵ月の取引履歴がダウンロード可能
  •  データは特殊なzipファイル形式のため、”7-zip”圧縮・解凍ソフトを利用して開く(後述)

5.資産運用アカウント履歴

移行前に利用していた資産運用プロダクトや仕組商品の取引履歴は、こちらからダウンロードします。ステーキング等に投資済みの資金が「資産運用」という項目で表示されますが、これはアカウントではなく、単なる資金の区分を表す表記となっています。

(*’ω’*)σ 期間をまたいでステーキングしていた場合2023.3.21~の利息は資金調達アカウントに反映

Bybit旧標準アカウントで資産運用の履歴をダウンロードする手順画像

①「資産」 ➡ ②「資金用達」 ➡ ③「資金調達」 ➡ ④「履歴」 ➡ ⑤「履歴」 ➡ ⑥「資産運用」 ➡ ⑦「ダウンロード」 ➡ このあとはカスタマイズで期間指定をしてダウンロードです。

6.コピートレード履歴

コピートレードの履歴がダウンロードできます。

Information

コピートレード履歴については統合取引アカウントと同じ手順となります。本記事、統合取引アカウントの解説をご参照ください。

取引履歴をダウンロードする時の注意点

Bybitの取引履歴ダウンロードには、CSVファイル形式と7-Zipファイル形式の2種類が存在します。7-Zipファイル形式は、通常のCSVファイル形式に比べて大容量のデータが取得できます。

CSVファイル形式一般的なCSVファイル
 ・ 2年前までの取引履歴の取得が可能
 ・ 1回あたり最長6ヵ月、最大10,000件までダウンロード可能
 ・ 1日10回まで利用できて、URLの有効期限は7日間
7-Zipファイル形式圧縮された7zファイル ※7-Zipという解凍ソフトを使って開く
 ・2020年1月1日以降の取引履歴が取得できる
 ・1回あたり最長12ヵ月分の履歴がダウンロード可能(最大件数の明記無し)
 ・1ヵ月10回まで利用できて、URLの有効期限は7日間

この2つは自由に選択できるわけではなく、取引履歴の取得方法によって決まっています。「資産」➡「資金調達」➡「履歴」➡「エクスポート」のルートで取得するファイルは7-Zipファイル形式になっていて、7-Zipという解凍ソフト(無料でダウンロード可)を使って開きます。

(*’ω’*)σ 7-Zipのダウンロード方法と使い方は、この後説明します。簡単なので心配無用!

7-Zipファイルの解凍方法

事前に7-Zipの解凍ソフトをインストールしておき、Bybitからダウンロードした7-Zipファイルを開く際に選択する事で、圧縮されたファイルを開くことができる仕組みです。

(*’ω’*)σ ダウンロードは無料、数秒でインストールできます。Javaでも利用されている信頼性。

▼ 7-Zipのインストール手順

  1.  7-Zipのサイトにアクセス >>https://7-zip.opensource.jp/
  2.  ご自身のPCのOSバージョンに合わせたファイルをダウンロード
      ↳ スタート > 設定 > システム > バージョン情報 > システムの種類、で確認
      ↳ ダウンロードが終わると、デスクトップにインストーラーのアイコンが現れる
  3.  ダウンロードしたファイルをクリックしてインストーラを起動
      ↳ セットアップのダイアログウインドウが開くので”Install”をクリックすればOK!

事前準備はこれだけで大丈夫です。「IT入門書籍スッキリシリーズ」さんの解説がもっと丁寧なので、リンクを貼っておきます。 >>https://sukkiri.jp/technologies/devtools/7-zip.html

▼ 7-Zipファイルの解凍手順

  1.  解凍したいファイルを右クリック
  2.  7-Zipを選択
      ↳ 表示されない場合は「その他のオプションを確認」をクリック
  3.  「展開」または「ここに展開」を選択
      ↳ 保存先を指定したい時は「展開」、現在7-Zipファイルがある所と同じで良ければ「ここに展開」

以上でファイルのアイコンからZipが消えて、中のファイルを破損せずに取り出すことができます。

(*’ω’*)σ Macの方はThe Unarchiverが使いやすいようです。App Storeから無料DL可能。

エアドロップの入金先は設定を確認

Bybitでは自動振替やエアドロップが発生した際の入金先を、アカウント設定から選択する事ができます。最新のUTAであれば「統合取引アカウント」「資金調達アカウント」のどちらかを自分で選ぶことができます。

Danger

▶ エアドロップの利益見逃しに注意!!

①エアドロップは受取時に利益発生として損益計算への計上が必要
②Bybitで付与されたエアドロの他、外部からのエアドロ入金も漏れなく確認必須

自分で計算する時の見逃しリスクの他、損益計算ツールにCSVファイルをアップロードした際、利用するサービスによっては利益に計上されない場合があります。おそらくエアドロ入金と、自己資金移動などによる入金の判別がされないためではないかと考えられます。

筆者も実際に、損益計算ツールに全ての取引データをアップロードしたのに手元資金と計算結果が合わず、調べた結果ちょうどエアドロ分の数量がずれていたと判明した経験があります。

(*’ω’*)σ 入金先アカウントを把握して、エアドロ利益を漏れなく計上するように注意しましょう!

年度末保有残高のスクショをとる

年度末保有残高が重要である理由は、損益計算の終点であり、翌年度の始点にもなるからです。

  •  計算結果と実際の保有数量が一致するかで、計算の正確性が確認できる
      ↳ 正しく納税するためにも、正確に計算できているかを確かめる必要がある
  •  損益計算の代行サービスを利用する際も、年度末残高の提出は必須項目
      ↳ 自分で計算する事に挫折して、業者に依頼する場合に提出を求められる

Bybitの場合、アカウントごとの画面で保有しているコインと数量の確認ができるので、もれなく記録しておく必要があります。もちろん運用中の資金も計算の対象となるので、ステーキングやBOTで運用している通貨がある場合は、画面を切り替えて全てスクショを撮っておきましょう。

年度末残高をスクショする画面の見本

(*’ω’*)σ 画像は一例です。デリバティブやコピートレードなども利用している場合はすべて保存。

CSVファイルはコピーを保存しておく

自分で損益計算をやりきる場合は問題ないのですが、途中でやっぱり難しい…!となった場合は損益計算ツールに頼るというケースもありえます。そんな時に注意したいのが、ファイルの文字化けです。

Warning

CSVファイルは汎用性が高く、様々なシステム間でデータをやり取りするのに重宝しますが、開く際に使われたアプリケーションによっては文字化けを起こします。WindowsでCSVを開くと通常Excelが起動し、Excelの文字コードが適用されて元データとは表示形式が変わってしまう部分が出てきます。

一度開いてしまったCSVファイルは、損益計算ツールにアップロードした際にエラーが起きる可能性が高く、その場合また一から取引履歴を取得しなければなりません。そのため、手つかずのCSVファイルの状態でコピーを保存しておくことをお勧めします。

(*’ω’*)σ メモ帳アプリで開けば文字化けしませんが、テキスト形式なので計算ができません💦

取引履歴がダウンロードできない時の原因と対策

Bybitで取引履歴ができない時に考えられる原因には、以下の内容が考えられます。

  •  1回あたりのダウンロード件数が多い
      ↳ 通常のCSV形式では1回あたり10,000件までの制限がある
      ↳ 7-Zipファイル形式であれば大容量の取引履歴のダウンロードに対応している
      ↳ 取得期間を短く設定する事で、取引件数を少なく絞る事もできる
  •  ダウンロード期間の選択範囲が広い
      ↳ 通常のCSVファイル形式では6ヵ月、7-Zipファイル形式では12ヵ月が最長
      ↳ 制限内の期間でも、取引件数が多いとダウンロードできない原因になる
  •  エクスポートできる回数制限を超えている
      ↳ 通常のCSVファイル形式では1日10回まで、7-Zipファイル形式では1ヵ月10回まで
      ↳ 取引件数に応じて計画的に期間を決めて、制限回数内でダウンロードできるように調整
  •  ダウンロードURLの期限が切れている
      ↳ 通常のCSVファイル形式・7-Zipファイル形式共に、ダウンロードURLの有効期限は7日間
      ↳ 期限が切れてしまったら、もう一度ダウンロードから作業するしかない
  •  エクスポートの準備に時間がかかっている
      ↳ Bybitでは「エクスポートできるまで2~3日かかる可能性もある」とアナウンスしている
      ↳ 2~3日経過してもステータスが「処理中」から進まない場合は、ヘルプセンターに問合せ

まとめ&挫折したら”CRYPTACT/クリプタクト”

今回はBybitの取引履歴ダウンロードについて、筆者の実体験を交えてまとめてみました。基本操作通りに作業しても、無事に損益計算と確定申告が終わるまでにはいくつものイレギュラーが発生するものです。Excelには自信があり、Bybitも自分で損益計算できるはず…と考えてチャレンジしたものの、基軸通貨がUSDTであることと、複数銘柄のステーキング利息が毎日発生する取引状況に完敗しました。

結局、税理士に相談か…丸投げできる損益計算代行サービスを利用するか…検討したのですが、取引データをアップロードするだけの損益計算ツール”CRYPTACT”のお世話になっています。

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損益計算ツールCRYPTACT

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